ワイン試験の基礎問題集

練習問題を作ってみた

ぶどう品種名とシノニム

ワインの原料として使われるぶどうは主に Vitis vinifera〈ヴィティス・ヴィニフェラ〉という種で数多くの品種が栽培されていますが、個々のぶどう品種は生まれた場所から各地に広がっていく過程で様々な名前を与えられ、生まれた場所でも時代とともに名前が変わっていくことがあるので、品種ごとに何十、何百という名前があります。

フランスで Pinot Noir〈ピノ・ノワール〉と呼ばれるぶどう品種はドイツでは Spätburgunder〈シュペートブルグンダー〉、イタリアでは Pinot Nero〈ピノ・ネーロ〉と呼ばれますが、品種名は主に使われる名称以外はシノニム(同意語、別名)と言われ、例えば Pinot Noir のシノニムは Spätburgunder, Pinot Nero であり、Spätburgunder のシノニムは Pinot Noir, Pinot Nero ということになります。

欧州共同体におけるワインラベル表示規制の改革について―欧州委員会規則607/2009の概要とその意義―』の「IV 任意的記載事項 (2)ブドウ品種名」に書かれているように欧州連合(EU)加盟国では醸造用として栽培されるぶどう品種を指定する必要があり、それぞれの国ごとに「品種名とそのシノニム」が載ったぶどう品種目録が作られ、ワインのラベルにぶどう品種名を表示する場合はそれぞれの国のぶどう品種目録に載っている名称を使用する必要があります。

例えば、フランスでは Pinot Noir で造られたワインのラベルに Pinot Noir と表示することはできても Spätburgunder とは表示できませんが、ドイツでは Pinot Noir で造られたワインのラベルに Blauer Spätburgunder, Spätburgunder, Samtrot, Pinot noir, Pinot nero と表示できます。

『欧州共同体におけるワインラベル表示規制の改革について』でも取り上げられている OIV のリストは International list of vine varieties and their synonyms からダウンロードすることができますが、リストは品種名ごとに並べられているので、国ごとにチェックするのは Database のほうが便利かもしれません。

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